Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

いあいしゅう

遺愛集

島 秋人

Lesen Sie 遺愛集 (いあいしゅう) von 島 秋人 (しまあきと) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 50.488 Zeichen · 102 Bildschirme

Aozora Bunko

電話がほしい位に時間が欲しいのです。何もしないで何かを考えている時間。耳にしもやけが出来ました。かゆいし、あついです。冷めたい指をあたためるのに一寸べんりだなあ。弟の年を計算してみたら二十二歳になっているのでびっくりしました。昭和十五年十一月生れだから二十二歳ですね。あんなやつが二十二になったかと思ったり一寸うらやましいです。僕はふと僕が六十位になって人生をふり返ってみる頃の年だと楽しいだろうなあーと思いましたよ。でも今でもすでに精神的に老境の人と同じ心を持っていますね。十七歳からいきなり老人じみたものの考え方をするみたいに覚えます。大きな過失によって小さな幸せを見出すことが出来たと思います。人間としてめぐまれた境地に歩むことも出来たみたいです。言い過ぎみたいですが、「心」ってものだけは社会の人よりめぐまれたものをあたえられたと思っています。

少ない自然を見ることによって、どんな平凡なものであっても心の中に深く喜びや美しさが入って来ます。冬の雨は冷めたいけど雨が上った後の水たよりの清しさ静けさが見れると言う事はうれしいものです。その水面に映った自分の顔が何かめずらしいものに、又喜びにあふれた様に思えるのです。