Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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いあいしゅう

遺愛集

島 秋人

Lesen Sie 遺愛集 (いあいしゅう) von 島 秋人 (しまあきと) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 50.488 Zeichen · 102 Bildschirme

Aozora Bunko

空は青く澄んでとても気持よく、秋は好きです。

先生にはお変りなくお過しの事と存じます。私は躰は元気です。二十五日に処刑があり落付かない日を過しました。私は三十数名の内の古い方から三番目となり何時処刑かわからなく毎朝とてもきんちょうさせられます。この様な処で誠にせくようですが、歌集の原稿の清書を今、あげましたので、先生のご指示をお待ち致して居ります。あと自分の「あとがき」を書くことが必要なのでしょうか。

自分の歌をよく云うのはおかしいですけど原稿を清書していて、成長過程がよく出ていると思いました。たくさんの人々に読んでいただきたいと思いました。特に教育者に。精薄児教育の方、家族に。お忙しい処を申しわけございませんが次のご指示をいただきたいとお葉書申し上げましたお大事にお過し下さい。

十月三十日朝千葉覚

良き人の憶ひかさなる年賀状人に恵まれ去年より多き

ながらふを羨しがられてゐし人の病ひ急なる獄死知らさる

今日の今在るを尊び冬日ざし明るく浴みて窓に侍ちたり

日に温む獄の壁に触りては今の身に知るひと日愛しむ

菜の花の太きを賜ひ素直なるおもひのふかむひと日昏れたり

求め得ぬさすりては獄の夜を覚めて「近代短歌論」