Japanische Klassiker mit Furigana
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いあいしゅう
遺愛集
島 秋人
Lesen Sie 遺愛集 (いあいしゅう) von 島 秋人 (しまあきと) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 50.488 Zeichen · 102 Bildschirme
の描いた図画が欲しいとお願いした。
その返書は、親身なもので、自分に対するおどろきと反省をよびおこす優しさで満ちていた。同封されて奥様の手紙があり、その中に少年期を過した家の前の香積寺とそのお住職様を詠んだ短歌が三首添えてあった。これが私の短歌に接した初めであって、過ぎし日のなつかしさもあり歌は何とよいものであろうかと思った。これがきっかけとなり、又、刺激ともなって、自身にふさわしいものとし得て、時折りに詠みはじめ詠んで今日に至っている。
低能児と云われた程に能力におとる私であったが、幸いにと云うか不幸と云うか四国の松山刑務所で覚えた俳句の素養が助けとなって数は少ないながら、「裸になれ」と念じながら詠み重ねて続いた。又、毎日新聞、朝日新聞、朱、まひる野、その他雑誌にも投稿もし、あまり物事にながつづきしない私は短歌だけはどうゆうわけか、たどたどしいながらも四年以上続いている。毎日歌壇では、昭和三十八年の上半期の窪田空穂先生の選で、毎日歌壇賞をいただき、生涯に唯一度の賞というものを授かったよろこびも味い得たのである。
いままで、いろいろの方々から厚意をよせられたり、手紙をいただいたが現在は、ほとんど文通も絶えている。