Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
ななこ
野菊の墓
伊藤 左千夫
Lesen Sie 野菊の墓 (ななこ) von 伊藤 左千夫 (いとうさちお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 71.271 Zeichen · 144 Bildschirme
おはまは御ぜんができたというてきた。
昨日はこちから三人いって隣の家の稲を刈った。今日は隣の人たちが三人来てこちの稲を刈るのである。若い人たちは多勢でにぎやかに仕事をすることを好むので、懇な間にはよく行なわれる事である。
隣から三人、家のものが五人、都合八人だが、兄は稲を揚げる方へ回るから刈り手は七人、一人で五百把ずつ刈れば三千五百刈れるはずだけれど、省作とおはまはまだ一人前は刈れない。二人は四百把ずつ刈れと言い渡される。省作は六尺大の男がおはまと組むは情けないという。それじゃ五百でも六百でも刈ってくれと姉が冷笑する。おはまはまた省さんが五百刈ればわたしだって五百刈るという。おはまはなんでもかでも今日は省さんを負かして何か買ってもらうんだという。
「おれがおはまに負けたら何でも買ってやるけれど、お前がおれに負けたらどうする」
「わたしも負けたら何かきっとあげるから、省さんの方からきめておいてください」
「そうさなア、おれが負けたら、皹の膏薬をおまえにやろう」
「あらア人をばかにして、……そんならわたしが負けたら一文膏薬を省さんにあげべい。ハハハハ」
仕事着といっても若いものたちには、それぞれ見えがある。