Japanische Klassiker mit Furigana
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きんぞくにんげん
金属人間
海野 十三
Lesen Sie 金属人間 (きんぞくにんげん) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 78.616 Zeichen · 157 Bildschirme
博士は、らんらんとかがやく眼をもって、係官たちの方をふりかえった。そして、自分のくちびるに、ひとさし指をたてた。それからその指で、自分の両足をさした。いよいよ室内へはいるが、無言でいること、足音をたてないことを、もういちど係官たちにもとめたのであった。
それから博士は、足をそっとあげて、室内へはいった。
長戸検事も、それにならって、しずかに足をふみいれた。
川内警部は、ことごとに、鼻をならしたり、舌打ちをしたりして、針目博士に反抗の色をしめしていたが、第二研究室にはいるときだけは、検事にならって、しずかにはいった。
そのあとに、三人の部下がはいった。
はいってみると、この部屋は天じょうがふつうの部屋の倍ほど高く、ひろさは三十坪ばかりであった。がらんとした部屋と思ったが、それは入口の附近の壁を見ただけのこと、それはいちめんに蝋色に塗られて、なにもなかった。
左を向いて、奥正面と、右の壁とが、陳列室よりも、もっとひろい棚があり、まえにドアつきの四角い陳列棚が、それぞれ小さい番号札をつけて、整然とならんでいた。壁のいちめんに、百個ぐらいの棚がある。
左の壁は、電気装置のパネルが、ところせましとばかりはめこんであり、背の高い腰かけが一つおいてある。