Japanische Klassiker mit Furigana
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きんぞくにんげん
金属人間
海野 十三
Lesen Sie 金属人間 (きんぞくにんげん) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 78.616 Zeichen · 157 Bildschirme
蜂矢探偵は、少年の労をねぎらったのち、ふと思い出したかのように、
「あれはどうしたろうか。問題の文福茶釜の破片はどうしたろう」
「ああ、それはですね。ひとつだけぼくが拾ってきましたよ。いま持ってきます。」
二郎は玄関へ行ったが、まもなく風呂敷包を持って引き返してきた。
「場内でひろったんですが、たしかにこれは二十世紀文福茶釜の破片の一つです。よく見てください」
「これが、そうなのかい」
蜂矢は、その破片を手にとって、いくども裏表をひっくりかえして見いった。この破片は、釜のごく一部分であるが、釜のつばもついていた。
「このほかに、茶釜の破片は落ちてなかったんだろうか」
「さあ。落ちていたかもしれませんが、ぼくの目にとまったのは、これだけでした」
「そうかい。とにかくこれはいいものを拾って来てくれた。これは、ぼくのところに保管しておくが、ひょっとすると今夜あたり、これがコウモリのように空中をとびまわるかもしれないね」
「えっ、なんですって」
「いや、なんでもないよ」
蜂矢は、あとをいわなかった。それはじぶんの想像のために、小杉少年を不必要にこわがらせてもいけないと思ったからである。