Japanische Klassiker mit Furigana
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きんぎょりょうらん
金魚撩乱
岡本 かの子
Lesen Sie 金魚撩乱 (きんぎょりょうらん) von 岡本 かの子 (おかもとかのこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 33.999 Zeichen · 67 Bildschirme
金魚の研究を怠らなければ復一が何をしようとどんな女性と交渉があろうと構わない書きぶりだった。復一がだんだん真佐子に対する感情をはぐらかされてほとほと性根もつきようとするころ真佐子から来た手紙はこうだった。
「あなたはいろいろ打ち明けて下さるのに私だまってて済みませんでした。私もう直きあかんぼを生みます。それから結婚します。すこし、前後の順序は狂ったようだけれど。どっちしたって、そうパッショネートなものじゃありません」
復一はむしろ呆然としてしまった。結局、生れながらに自分等のコースより上空を軽々と行く女だ。
「相手はご存じの三人の青年のうちの誰でもありません。もうすこしアッサリしていて、不親切や害をする質の男ではなさそうです。私にはそれでたくさんです」
復一は、またしても、自分のこせこせしたトリックの多い才子肌が、無駄なものに顧みられた。この太い線一本で生きて行かれる女が現代にもあると思うとかえって彼女にモダニティーさえ感じた。
「何という事はないけれど、あなたもその方と結婚した方がよくはなくって。自分が結婚するとなると、人にも勧めたくなるものよ。けれども金魚は一生懸命やってよ。