Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ぶくぶくながながひのめこぞう

鈴木三重吉童話集

鈴木 三重吉

Lesen Sie 鈴木三重吉童話集 (ぶくぶくながながひのめこぞう) von 鈴木 三重吉 (すずきみえきち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 58.287 Zeichen · 119 Bildschirme

Aozora Bunko

「やっぱり、かさかさのパンではいやなのだろう。今度は焼かないパンをもってお出でよ。」と、おしえました。それでギンは、そのあくる日は、パン粉の、こねたばかりで焼かないままのをもって、まだ日も出ない先に、いそいで湖水へ出かけました。

そのうちに日が山の上へ出て、だんだんに空へ上っていきました。ギンはそれからお午じぶんまで、じっと岸にまっていました。しかし湖水にはただ黄色い日の光がきらきらするばかりで、昨日の女の人はいつまでたっても出て来ませんでした。

それからとうとう夕方になりました。ギンはもうあきらめて家へかえろうともしました。

するとちょうどそこへ、夕日をうけた水の下から女の人がやっと出て来ました。見ると昨日よりも、もっともっとうつくしい人になっていました。ギンは、うれしさのあまりに口がきけなくて、だまってパン粉のこねたのをさし出しました。すると女はやっぱり顔をふって、

「しめったパンをもった人よ、

私はあなたのところへはいきたくはありません。」

こう言って、やさしくほほえんだと思うと、またそれなり水の下へかくれてしまいました。ギンはしかたなしにとぼとぼお家へかえりました。