Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ぶくぶくながながひのめこぞう

鈴木三重吉童話集

鈴木 三重吉

Lesen Sie 鈴木三重吉童話集 (ぶくぶくながながひのめこぞう) von 鈴木 三重吉 (すずきみえきち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 58.287 Zeichen · 119 Bildschirme

Aozora Bunko

母親はその話を聞くと、

「それではかたいパンもやわらかいパンもいやだというのだから、今度は半焼にしたのをもっていってごらんよ。」と言いました。

その晩ギンはちっとも寝ないで、夜が明けるのをまっていました。そしてやっとのこと空があかるくなると、いそいで湖水へ出ていきました。すると、間もなく雨がふって来ました。ギンはびっしょりになったまま、また夕方まで立っていました。けれども女の人はちょっとも出て来ません。しまいにはだんだんと湖水も暗くなって来ました。ギンはがっかりして、もうお家へかえろうと思いました。すると、ふいに一とむれの牛が湖水の中からうき上って、のこのことこちらへ向って歩いて来ました。

ギンはそれを見て、ひょっとすると、あの牛の後から湖水の女が出て来るのではないかと思いながら、じっと見ていますと、ちゃんとそのとおりに、間もなく女の人も出て来ました。そして昨日よりもまたもっとうつくしい人になっていました。ギンはいきなりざぶりと水の中へ飛び下りてむかいにいきました。

女は今日はギンがさし出したパンを、ほほえみながらうけとって、ギンと一しょに岸へ上りました。