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Japanische Klassiker mit Furigana

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どうせんかいじへん

銅銭会事変 短編

国枝 史郎

Lesen Sie 銅銭会事変 短編 (どうせんかいじへん) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 106.745 Zeichen · 216 Bildschirme

Aozora Bunko

「これまで見慣れぬ不思議な捕縛法。これはめったに油断はならぬ」

肩をしたたか梯子で打たれ、甚内は内心胆を冷したが、また少からず感心もした。

彼は街の四辻へ出た。

「あっ」――と思わず仰天し、甚内は棒のように突っ立ったのである。

どっちを見ても無数の捕り手がぎっしり詰まっているではないか。

「もういけねえ」と呟きながらもどこかに活路はあるまいかと素早く四方を見廻した。と、正面に立っている古着屋らしい一軒の家の、裏戸が幽かに開けられたが、その際間から手が現われ甚内を二、三度手招いた。

これぞ天の助くるところと、甚内は突嗟に思案を決めると、パッと雨戸へ飛びかかり、引きあける間ももどかしく家内へはいって戸を立てた。

はいった所が土間である。土間の向こうが店らしい。店の奥に座敷があってそこに行燈が点っている。そうして四辺には人影もない。

甚内はちょっと躊躇ったが、場合が場合なので案内も乞わず燈火のある座敷へつかつかと行った。

座敷の真ん中に文台がある。文台の上には甚内にとって見覚えのある印籠がある。そしてその側には添え状がある。

「進上申す印籠の事。

旧姓、飛沢。