Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
かぎやのつじ
鍵屋の辻
直木 三十五
Lesen Sie 鍵屋の辻 (かぎやのつじ) von 直木 三十五 (なおきさんじゅうご) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 12.524 Zeichen · 25 Bildschirme
鍵屋の辻
直木三十五
一
張扇から叩きだすと、「伊賀の水月、三十六番斬り」荒木又右衛門源義村(みなもとのよしむら)――琢磨兵林(たくまひょうりん)による、秀国、本当は保和、諱(なのり)だけでも一寸(ちょっと)これ位ちがっているが――三池伝太光世(みつよ)の一刀をもって「バタバタ」と旗本の附人共三十六人を斬って落すが、記録で行くとこの附人なる者がただの二人になってしまう。その上困った事にはこの天下無双の荒木又右衛門が背後(うしろ)から小者に棒で腰の所を撲られている。琢磨兵林――これは著者が鳥取に渡辺数馬を尋ねて行って書いたものと称しているが時々誤りのある実録物だ――だと、これがもう一つひどくなって頭を二度槍で撲られている。とにかく柳生十兵衛取立の門人一万二千人――但し講釈師の調査――の中から、只一人の極意皆伝という又右衛門が小者輩(こものはい)に腰だの頭だのを撲られては恩師十兵衛に対して甚(はなは)だ申訳の無いことであるし、第一三十人も御負けをつけて贔屓(ひいき)にしてくれた講釈師に対しても全く済まぬ訳であるが、どうも事実だから曲げる事もできない。