Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ながぐつのはなし

長ぐつの話

小川 未明

Lesen Sie 長ぐつの話 (ながぐつのはなし) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 2.208 Zeichen · 5 Bildschirme

Aozora Bunko

乞食の子は、しくしく泣きだしました。町へいって、みんなに冷淡にされているほうが、まだよかったように思いました。

きたならしいふうをして、長ぐつをはいた子供は、やっと逃れて村の子供らのついてこない小川の辺までやってきて、そこに立ってしばらく泣いていました。

このいじらしい姿を見たものは、ほかにだれもありません。ただ、田の中に遊んでいたかえるらばかりでありました。

かえるらは、かわいそうな子供のために相談したのです。

「どうか、村の子供らが、子供を見ても笑わないようにしてやりたいものだ……。」

こういって、いろいろ話し合いましたが、ついに、雨を降らせるにかぎるということに考えつきました。

ほんとうに、よく空は晴れわたっていて、一片の雲すらなく、雨が降りそうなけはいはなかったのです。それをどうかして、雨を降らせようと、かえるらは思ったのであります。

たくさんなかえるは、田の中や、あぜの上で、空に向かって鳴きはじめました。また、あるものは、小さな木に上って、すこしでも大きく、太陽の耳に訴えがきこえるように、鳴きたてたのであります。

晩方まで、根気よくかえるらは鳴いていました。