Japanische Klassiker mit Furigana
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まぶたのはは
長谷川伸傑作選 瞼の母
長谷川 伸
Lesen Sie 長谷川伸傑作選 瞼の母 (まぶたのはは) von 長谷川 伸 (はせがわしん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 94.753 Zeichen · 192 Bildschirme
金五郎 (斜めの径の中程で、長脇差の鍔を鳴らす)
鳥羽田要助、酒毒で顔に赤い斑がある、袴、足駄穿き、武芸の心得あり気で、野卑な浮浪人。
鳥羽田 (芒むらからぬッと出て、駕籠の行きたる方を見て、金五郎に)おい。今の、あれは何者だ。
金五郎 何が(駕籠の方を見て)何だかなあ。
鳥羽田 前後二梃、いずれも客は女であった。
金五郎 左様だったか、女ならもう少し早く来て見るのだった、惜しいことをした。
鳥羽田 忠太郎とか申す奴、まさか途中で逸れはしまいな。もし逸れでもすると、折角の三両が水の泡だ。
金五郎 心配するな。もう直きやってくる。
鳥羽田 確かに来るな。
金五郎 ひどく念を押すじゃねえか。
鳥羽田 確かに来ると決まったら、約束の金三両、手附の一両は貰ってあるから、残金二両、受取ろう。
金五郎 やってもいいがお前、金は前取してあるからとて斬り合いになってうしろを見せる気じゃあるめえな。(金をやる)
鳥羽田 痩せても枯れても鳥羽田要助、そんな真似をいたすものか。それよりはそっちの方こそ大丈夫かな。
金五郎 俺も素盲の金五郎だ。これでも人の二人や三人は、叩ッ斬ったことのある男だ。