Japanische Klassiker mit Furigana
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あなんとじゅじゅつしのむすめ
阿難と呪術師の娘
岡本 かの子
Lesen Sie 阿難と呪術師の娘 (あなんとじゅじゅつしのむすめ) von 岡本 かの子 (おかもとかのこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 28.425 Zeichen · 58 Bildschirme
美しい分量の多いことにかけては、到底阿難輩の及ぶ処では無い。世尊のお姿は見て居るだけで四六時中飽く事が無い。これはどういう訳なのです、目連さん。
目※(「特のへん+廴+聿」、第3水準1-87-71)連 ――世尊の美しさは女とか男とかいうものの美しさではない。生命そのものの美しさでまします。人間中のあらゆる美しさを蒐めて、漉き浄めた美しさだ。あれを拝めば人間の理想に対する求願を強められる。高きもの、第一義のものに対して、はっきりした目標を定めさして頂ける。仲々恋とか愛とかいう、感情に引掛る程度の美しさでは無い。むしろそういう感情を沈澱させてその上に澄む生命の上水を汲まして頂ける美しさなのだ。
神将のB ――して見ると阿難の美しさは感情を攪きまわす器械でお釈迦さまの美しさは感情の水漉し器械だ。阿難の器械はそこらにざらにあるが、世尊の器械は専売特許だ。
諸天のA ――いくさの途中だ。無駄な洒落を云うのは止せ。
目※(「特のへん+廴+聿」、第3水準1-87-71)連 ――阿難の肌には、まだ生命の盛り切れない窪んだ部分がある。その窪みに男女の慾情の爪が引っ掛るのだ。