Japanische Klassiker mit Furigana
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あなんとじゅじゅつしのむすめ
阿難と呪術師の娘
岡本 かの子
Lesen Sie 阿難と呪術師の娘 (あなんとじゅじゅつしのむすめ) von 岡本 かの子 (おかもとかのこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 28.425 Zeichen · 58 Bildschirme
その四
嗚咽の間より情の嵩じた響音に呼ぶ。)
阿難 ――師よ。なつかしき師よ。
(その後はまた涙。娘さめざめと泣き出す。)
目※(「特のへん+廴+聿」、第3水準1-87-71)連 ――可哀相では御座いますが、教団の掟で御座いますから、阿難を作法通りに行いましょうか。
釈尊 ――いや、それにも及ばぬ、お前も疲れたろうから早く部屋に引き取って休息するが宜い。阿難に就いてはわしに少し考えがあるから。
目※(「特のへん+廴+聿」、第3水準1-87-71)連 ――有難う御座います。では失礼さして頂きます。
(目※(「特のへん+廴+聿」、第3水準1-87-71)連は三拝した後、一寸阿難を顧み、憐みに堪えない表情を見せて、退場。)
その四
阿難 ――師よ、なつかしき師よ。わたくしは何という不甲斐ない性分なので御座いましょう。またしても女人の煩悩の網に掛りました。その上このような浅ましい姿で尊いおん眼に触れました。自殺ということがもし出家に許されるのであったなら、ああ……わたくしは、只今すぐにこの恥辱より逃れることが出来ましょうに……恐れ多い申し分では御座いますが、わたくしは世尊が、人間に自殺をお禁じになった事をお恨みに存じます。