Japanische Klassiker mit Furigana
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となりむらのこ
隣村の子
小川 未明
Lesen Sie 隣村の子 (となりむらのこ) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 1.793 Zeichen · 4 Bildschirme
自分たちの村が並んでいるように、このガードの壁に、村の名が並べて書かれたのでも、良吉にとっては、このうえなく、なつかしいのでした。彼は、それを見て、にっこりと笑いました。
それから、また自転車に乗って、道を急いだのでありました。
彼は、小学校を卒業すると、すぐ都会の呉服屋へ奉公に出されました。それから、もう何年たったでしょう。彼は、勉強して、末にはいい商人になろうと思っているのでした。
彼は、都会へ出るとき、まだ小さかったから、汽車の中では、故郷が恋しくて泣きつづけました。そのことを忘れません。また、奉公をしてからも、夢の中で、お母さんと話をして、目がさめてから、しくしくと泣いたこともありました。
そんなことを思うと、隣村から、この都会にきている、顔を知らない少年もやはり自分と同じように、はじめは、泣いたであろう、また、さびしかったであろう。そして、自分が、片時も故郷のことを忘れぬように、その少年も、自分の村を忘れないであろうと思うと、その顔を見ない少年が、なんとなく、慕わしくなりました。
良吉は「遠くからきて、働いているのは、けっして、自分ばかりでない。