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Japanische Klassiker mit Furigana

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あめをふらすはなし

雨を降らす話

中谷 宇吉郎

Lesen Sie 雨を降らす話 (あめをふらすはなし) von 中谷 宇吉郎 (なかやうきちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 12.519 Zeichen · 25 Bildschirme

Aozora Bunko

ところが、それで雪なり雨なりが、どんどん降ったかというに、実はなかなか降らなかった。氷晶までは巧く出来るのであるが、それが雪の結晶に成長するという第二段の現象が、巧く起きてくれなかったからである。それで極く最近までは、アメリカでも、この新降雨術は、あまり評判がよくなかった。

その間シェファー博士たちは、ドライアイス以外の方法で、氷晶を作る研究も行なっていた。ドライアイスは、蒸発し切るまでの短時間内だけしか有效でない。それでもっとずっと長い間空中に浮游していて、いつでも過冷却の雲粒にくっつくと、それを氷晶にかえるようなものが無いかと探してみた。

過冷却の水は、普通に試験管内で実験すると、零下三度ないし五度くらいで、突然に凍ってしまう。とても零下三十七度まで過冷却させることは出来ない。この場合はほとんど全部、器壁から氷が出来始める。それで壁についている眼に見えないような小さい塵埃が芯になって、最初の氷粒が出来、それが出来ると、「氷と接触」する条件になるので、あと全部の水に凍結が伝わるというふうに説明されて来た。

それならば、過冷却した水滴に、塵埃を付着させると、その刺戟で氷晶になるはずである。