Japanische Klassiker mit Furigana
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あめしょうしょう
雨瀟瀟・雪解 他七篇
永井 荷風
Lesen Sie 雨瀟瀟・雪解 他七篇 (あめしょうしょう) von 永井 荷風 (ながいかふう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 145.414 Zeichen · 289 Bildschirme
お父さん、何故柳橋と別れたの。」
「別れたんじゃない。追出されたんだ。もうそんな過ぎ去った話はどうでもいいや。それよりか、お照、お前の話を聞こう。表のお湯屋で逢ったんだからこの近所にゃ違いなかろうが、何処にいるんだえ。お嫁にでも行ったのか。」
「ほほほほ。お父さん。わたしまだやっと十八になったばかりよ。」
「十八なら一人前の女じゃないか。お嫁にだって何だって行けるぜ。自分でもさっきもう子供じゃないって言ってたじゃないか。」
「それァいろんな心配もしたし苦労もしたんですもの。」
「お燗はつけるしお酌はできるし、隅にゃ置けなそうだな。お父さんに似ていろんな事を覚えたんだろう。ははははは。当て見ようか。お茶屋の姐さんにしちゃ髪や風俗がハイカラだ。まずカッフェーかバーという処だが、どうだ。お照、笑ってばかりいないで教えたっていいじゃないか。」
「てっきりお手の筋ですよ。」
「やっぱりカッフェーか。どうもそうだろうと思った。この近処にゃしかし気のきいたカッフェーはねえようだが、何処だい。」
「この間まで人形町の都バーにいたんですよ。だけれどももうよしたの。先に日比谷にいた時お友達になった姐さんがこの先の一丁目に世帯を持っているから二、三日泊りながら遊びに来ているのよ。