Japanische Klassiker mit Furigana
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ゆきのうえのおじいさん
雪の上のおじいさん
小川 未明
Lesen Sie 雪の上のおじいさん (ゆきのうえのおじいさん) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 6.520 Zeichen · 14 Bildschirme
いつのまにか、どこが原だやら、小川だやら、道だやら、ただ一面真っ白に見えてわからなくなりました。
おじいさんは、つえをたよりに、とぼとぼと歩いてゆきました。そのうちに、風が強く吹いて、日がまったく暮れてしまったのです。
まだ、村までは、二里あまりもありました。朝くるときには、小鳥のさえずっていた林も、雪がかかって、音もなく、うす暗がりの中にしんとしていました。
かわいそうに、おじいさんは、もう疲れて一歩も前に歩くことができなくなりました。だれかこんなときに、通りかかって、自分を村までつれていってくれるような人はないものかと祈っていました。
雪は、ますます降ってきました。おじいさんは、雪の上にすわって、目をつぶりました。そして、一心に祈っていました。
すると、たちまちあちらにあたって、がやがやと、なにか話し合うようなにぎやかな声がしました。おじいさんは、なんだろうと思って、目を開けてその方を見ますと、それは、みごとにも、ほおずきのような小さな提燈を幾つとなく、たくさんにつけて、それをばみんなが手に手にふりかざしながら、真っ暗な夜の中を行列をつくって歩いてくるのです。