Japanische Klassiker mit Furigana
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ゆきのうえのおじいさん
雪の上のおじいさん
小川 未明
Lesen Sie 雪の上のおじいさん (ゆきのうえのおじいさん) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 6.520 Zeichen · 14 Bildschirme
「おお、おまえかい。」といって、おじいさんは喜んで声をあげました。
「おじいさん、僕が迎えにきたんです。」と、その子供はいいますと、不思議なことには、いままで五つか、六つばかりの小さな子供が、たちまちのうちに十二、三の大きな子供になってしまいました。
「さあ、みんな、おじいさんを御輿の中に入れてあげるのだ。」と、子供は、大きな声で命令を下しますと、みんなは、手に、手に、持っている提燈を振りかざして、
「おじいさん、万歳!」
「万歳!」
「おじいさん、万歳! 万歳!」
みんなが、口々に叫びました。そして、おじいさんを御輿の中にかつぎこみました。
「さあ、これから音楽をやってゆくのだ。」と、例の子供は、また、みんなに命令をしました。
たちまち、いい笛の音色や、小さならっぱの音や、それに混じって、歩調を合わし、音頭をとる太鼓の音が起こって、しんとしたあたりが急ににぎやかになりました。
おじいさんは、うれしくて、うれしくて、たまりませんでした。そっと輿の中からのぞいてみますと、あの子供が、みんなを指揮しています。そして、みんなが口々に、なにかの歌をかわいらしい声でうたいながら行儀よく、赤・青・紫の提燈を振りかざして歩いてゆきました。