Japanische Klassiker mit Furigana
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らいほうとうものがたり
雷峯塔物語
田中 貢太郎
Lesen Sie 雷峯塔物語 (らいほうとうものがたり) von 田中 貢太郎 (たなかこうたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 22.606 Zeichen · 45 Bildschirme
、第3水準1-93-66)の肉や鵞の肉、魚、菓実、一樽の佳い酒まで買ってきて、それを自分の室へ並べて李幕事夫婦を呼びに往った。
「今朝は、私の処で御飯を喫べてください」
李幕事夫婦は不思議に思いながら許宣の室へ来たが、卓の上の御馳走を見るとまた驚いた。
「今日は、ぜんたいどうしたというのだ、へんじゃないか」
李幕事は突っ立ったなりに言った。
「すこしお願いしたいことがありますからね、どうか、まあお掛けください」
許宣はとりすまして言った。
「どんなことだ、さあ言ってみるがいい」
「まあ、二三杯あがってください、ゆっくりお話しますから」
許宣は李幕事夫婦に酒を勧めた。酒は二巡三巡した。許宣はそこで李幕事の顔を見た。
「私は、これまで御厄介をかけて、こんなに大きくなりましたが、その御厄介ついでに、も一つお願いしなくてはならないことがあります、私は、婚礼したいと思います」
「婚礼か、婚礼は大事だから、一つ考えて置こう、なあお前」
李幕事は細君の顔を見たが、それっきり婚礼のことに就いては何も言わなかった。もすこし具体的な話をしようと思っていた許宣は、もどかしかったがどうすることもできなかった。