Japanische Klassiker mit Furigana
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でんぽう
電報
黒島 伝治
Lesen Sie 電報 (でんぽう) von 黒島 伝治 (くろしまでんじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 6.388 Zeichen · 13 Bildschirme
「そちな、子供を中学校へやったと云うじゃないかいや。一体、何にする積りどいや。」と叔父は、磨りちびてつるつるした縁側に腰を下して、おきのに訊ねた。
「あれを今、学校をやめさして、働きに出しても、そんなに銭はとれず、そうすりゃ、あれの代になっても、また一生頭が上がらずに、貧乏たれで暮さにゃならんせに、今、ちいと物入れて学校へでもやっといてやったら、また何ぞになろうと思うていない。」と、おきのは答えた。
「ふむ。そりゃ、まあえいが、中学校を上ったって、えらい者になれやせんぜ。」
「うちの源さん、まだ上へやる云いよらあの。」
「ふむ。」と、叔父は、暫らく頭を傾けていた。
「庄屋の旦那が、貧乏人が子供を市の学校へやるんをどえらい嫌うとるんじゃせにやっても内所にしとかにゃならんぜ。」と、彼は、声を低めて、しかも力を入れて云った。
「そうかいな。」
「誰れぞに問われたら、市へ奉公にやったと云うとくがえいぜ。」
「はあ。」
「ようく、気をつけにゃならんぜ……」と叔父は念をおした。そして、立って豚小屋を見に行った。
「この牝はずか/\肥えるじゃないかいや。」
親豚は、一カ月程前に売って、仔豚のつがいだけ飼っている。