Japanische Klassiker mit Furigana
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でんきかんばんのしんけい
電気看板の神経
海野 十三
Lesen Sie 電気看板の神経 (でんきかんばんのしんけい) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 14.480 Zeichen · 29 Bildschirme
ただふみ子という皆の中では一番年の多い女給が申立てたところによると、店がひけてから三丁ほど先に在るカフェ・ネオンの別荘(というと体裁がいいが、その実、このカフェの持主の喜多村次郎の邸宅にして同時に五人ばかりの女給が宿泊するように出来ている家で、実は彼女等の特殊な取引が行われるために存在する家だともいう)へ着物のことで行き、その用事がすんでカフェへ帰って寝たのが一時半だった。そのときに春江はじめ四人の女給はもう寝ていたが春江の寝すがたが莫迦に細っそりしているので不思議に思い、側によってよく改めて見ると、春江の身体は無く寝衣や枕が身体の代りに入っていたと述べた。これは警視庁にとって唯一の参考材料となった。春江はどこかへ行って一時半には寝床にいなかった。春江はその時刻、どこでなにをしていたろう。
春江の客や情人の探索が、虱つぶしに調べられて行った。岡安巳太郎や、岩田の京ぼんも、調べられた一人だった。これも自宅に於て睡眠中だったそうで、格別材料になるようなものが発見せられなかった。事件は文字どおりに、迷宮へ陥って行ったのである。
春江の初七日が来た。その夜、カフェ・ネオンの三階に於て、またまた惨劇が演ぜられた。