Japanische Klassiker mit Furigana
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れいこんだいじゅうごうのひみつ
霊魂第十号の秘密
海野 十三
Lesen Sie 霊魂第十号の秘密 (れいこんだいじゅうごうのひみつ) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 43.100 Zeichen · 86 Bildschirme
それよりも、とにかく短い微弱な電波を受信できる機械を三木君の姉さんのそばへ持っていって、録音してみたらどうかと思うんだ。もしその録音に成功したら、新しい治療法発見の手がかりになるよ」
「それはぜひやってくれたまえ、隆夫君」
この話をすると、三木は、はげしい昂奮の色を見せて、隆夫の腕をとらえた。
「おい、四方君。君はどう思う」
「脳波の存在が理論によって証明されることの方が、先決問題だと思うね。なんだかわけのわからないものを測定したって、しようがないじゃないか」
「いや、机の前で考えているより、早く実験をした方が勝ちだよ」と、二宮孝作が四方の説に反対した。
「元来日本人はむずかしい理屈をこねることに溺れすぎている。だから、太平洋戦争のときに、わが国の技術の欠陥をいかんなく曝露してしまったのだ。ああいうよくないやり方は、この際さらりと捨てた方がいい。分らない分らないで一年も二年も机の前で悩むよりは、すぐ実験を一週間でもいいからやってみることだ。机の前では、思いもつかなかったようなことが、わずかの実験で“おやおや、こんなこともあったのか”と分っちまうんだ。頭より手の方を早く働かせたがいいよ」