Japanische Klassiker mit Furigana
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きりがくれいかほのゆけぶり
霧陰伊香保湯煙
三遊亭 円朝
Lesen Sie 霧陰伊香保湯煙 (きりがくれいかほのゆけぶり) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 117.546 Zeichen · 234 Bildschirme
唐紙を細目に開けて、覗いて見ますと、行灯の火光がぼんやり点いて居ります。幸三郎も由兵衞もグー/″\と云う鼾の声、そっと襖を開けて枕元へ忍び込み、布団の間に挟んで有ります金側の時計に珊瑚珠の大きな玉の附いたポン筒の腰差の煙草入を盗んで自分の腰へ差し、時計を懐へ納れ、まだ何か有るかと探したが、大概の物は皆鞄へ納れて此の旅亭へ預けて置きましたから何も有りません、岡村由兵衞の枕元へ参って見ると煙草入が一個有りました、これをも盗んで我腰へ差そうとする途端に、
「ウーン」
と由兵衞が寝返りをする様子に驚き身を引いて、入側の方へ出に掛ると、玄関口から這入って来ましたのは前申し上げました瀧川左京の娘おりゅうにて、私の身体を身請してくれると云う旦那様に一言頼みたいことも有るが、何うかしてお目に懸りたいが、鈴木屋さんに知れても悪いし……なれども旦那様が夜が更けたらソッと忍んで来いと仰しゃったけれども……参るのも恥かしい……が、どうも真実か虚言か旦那さまのお心持が聞きたいと思ったのでございましょうか、今そっと抜足を致して玄関の式台を上り、長四畳へ這入って参り、折曲って入側の方へ附いて来ます