Japanische Klassiker mit Furigana
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きりがくれいかほのゆけぶり
霧陰伊香保湯煙
三遊亭 円朝
Lesen Sie 霧陰伊香保湯煙 (きりがくれいかほのゆけぶり) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 117.546 Zeichen · 234 Bildschirme
お方で、本当に親切な方ですねえ」
と噂をすればさす影の障子を明けて這入って来たのは車夫の峰松。
峰「先刻は」
岩「おや今お噂をして居りました」
峰「旦那が大変案じておいでなすって、それからお薬がお入用なら、もっと上げたい、お丸薬の良いのがあるから上げたいと申すので、なんなら持って参りましょうか」
岩「有難うございます、奥様ももう大丈夫で……まアお茶を一つ召上れ、まア此方へ」
峰「有難うございます……これは結構なお菓子で……大変ですねえ、お宅から参るので、此方にはございません、伊香保饅頭は温かいうちは旨いが冷ると往生で、今坂なんざア食える訳のもんではありません……へえー藤村ので、東京から来るお菓子で、へえ」
岩「今日のは一つ目の越後屋のお菓子で、一つ召上れ」
峰「有難うございます……此方はお二人切りだからお淋しかろうって旦那が心配して居ります」
岩「誠に好い旦那さまで、結構なお薬を頂き有難う存じました、只今お返し申しに上ろうと思って居ました」
峰「なに返さなくっても宜しゅうございます、幾らも持っておいでになるので、カバンを開けると用意に腹痛の薬だの頭痛の薬だの、是れは何んだとかって幾つもある