Japanische Klassiker mit Furigana
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あおいほしのくにへ
青い星の国へ
小川 未明
Lesen Sie 青い星の国へ (あおいほしのくにへ) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 3.745 Zeichen · 8 Bildschirme
その間に、おたよりをいただいたとき、北の国の星の光が、青いということが重ねて書いてありました。そして、雪の凍る寒い静かな夜の、神秘なことが書いてありました。
青い星を見た刹那から、彼女を北へ北へとしきりに誘惑する目に見えない不思議な力がありました。
とうとう、二、三日の後でした。年子は、北へゆく汽車の中に、ただひとり窓に凭って移り変わってゆく、冬枯れのさびしい景色に見とれている、自分を見いだしました。
東京を出るときには、にぎやかで、なんとなく明るく、美しい人たちもまじっていた車室の内は、遠く都をはなれるにしたがって人数も減って、急に暗くわびしく見えたのでした。そのとき、汽車は、山と山の間を深い谷に沿うて走っていたのです。
「まあ、山は真っ白だこと、ここから雪になるんだわ。」
年子は、思わずこういって目をみはりました。
「山を越してごらんなさい。三尺も、四尺もありますさかい。おまえさんは、どこから乗っていらしたの。」
黒い頭巾をかぶったおばあさんが、みかんをむいて食べながらいいました。年子は、話しかけられて、はじめて注意しておばあさんを見ました。なんだかあわれな人のようにも見え、また気味悪いようにも感じられたのです。