Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
あおいふろしきづつみ
青い風呂敷包
大倉 燁子
Lesen Sie 青い風呂敷包 (あおいふろしきづつみ) von 大倉 燁子 (おおくらてるこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 13.612 Zeichen · 28 Bildschirme
そのただならぬ物音に方々のドアが一時に開き、寝巻姿の男女がドヤドヤと出て来て彼女のぐるりを取り巻いた。
管理人が馳け付けた時には初子はもう正気に返っていたが、怖しそうに自分の室の方を指差したまま、唇をワナワナと震わせ、容易に物が言えなかった。
「どうしたんです?」と、管理人は初子へというよりはむしろ周囲の人々に説明を求めるように言った。
そこへ仲好しのダンサーが、芥子粒のように小さい丸薬を掌に載せ、片手にコップを持って来て、
「初ちゃん、しっかりおしよ。さア、この六神丸を呑んで、――気を鎮めて、――どんな事があったんだか、みんなに話して頂戴」と言って、コップを唇にあてがってやった。
初子はゴクリと咽喉を鳴らして、水を飲んだ。
「ちッたア、はっきりした?」
彼女は黙って首肯いた。しばらくすると大きな溜息を吐いて、
「ああ、怖かった!」と吐き出すように呟いた。
「どうしたのさ、何がそんなに怖かったのよ」
初子はダンサーの手に掴まって、ふらふらと起ち上りながら、皺嗄れた声で言った。
「あのう、――風呂敷の中に変なものが入っているんですよ。早く、開けて見て下さい」