Japanische Klassiker mit Furigana
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せいねんのいきるみち
青年の生きる道
宮本 百合子
Lesen Sie 青年の生きる道 (せいねんのいきるみち) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 6.672 Zeichen · 14 Bildschirme
銃殺されようとするその瞬間に特使が来て彼は死なずに済んだ。然しこの一つの経験はドストイェフスキイの生涯を替えたのであった。
戦争前の私達と、済んだ後の私達と決して同じものではなくなっている。そのことは若い人々にとってどんなに自覚されているだろう。日本の民主化が言われはじめた時、青年達は自分の家庭の生活を顧みて、日本の家族制度が動かすことの出来ない段々のように一家の中に刻みつけている戸主、長男、次男、三男の身分の違いを何と思ったろう。戦争や戦災で家を失い、又は夫を失って、実家へ子供を連れて帰って来た女の兄弟達の日暮しをみて、若い人々は、女の一生というものをどう思って眺めるだろう。長男の家族的な負担の重さは、長男という身分に生れあわせた青年達の自由さと身軽さと自分で選ぶ人生の道を奪う場合が多い。同じ男の子でも、次男、三男は長男の犠牲となる場合が多かった。戦争で長男が奪われた時などは、これまでどうせ、分家をするものだとか養子に出るものだとか、という風に扱われていた次男、三男が全く逆に、長男の義務と負担とを負わされることになる例も多い。結婚や恋愛の問題さえも、長男の場合と、次男、三男の場合とでは周囲からの圧迫が違って来る。