Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
せいしゅんのいきのあと
青春の息の痕
倉田 百三
Lesen Sie 青春の息の痕 (せいしゅんのいきのあと) von 倉田 百三 (くらたひゃくぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 127.338 Zeichen · 254 Bildschirme
それが「ちょっと宮島に行って来る」といって病院を出たきり六日も帰って来ないので、病院のほうではほんとに死にでもするのではないかと心配して、警察に保護願いを出したものとみえます。
私たちは病院のほうで前からの関係を知られていたのでした。私たちは警察でまことに腹立たしいまた恥ずかしい目にあいました。私は叔父に連れられてその日の午後尾道に帰りました。お絹さんは巡査に守られて病院に送られました。私が警察から帰る時お絹さんは後に残って泣いていました。それから私たちは会いません。私は親戚ではげしく叱られました。また正直な国許の父は警察沙汰になったのをひどく不面目に感じて、私を恨みました。私はお絹さんの身の上を心配して、お金や電報や手紙を出しましたが何の返事もありません。どうしているのかわかりません。ただ病院のほうは辞職して太田看護婦会長の家に監禁せられていることだけわかりました。国許の両親はお絹さんをお嫁にもらえと勧めます。また親戚もみなお絹さんと結婚せよと勧めます。そうすればお絹さんもどれほど悦ぶか知れないのです。けれど私は今は宗教的生活の深いねがいを持っています。