Japanische Klassiker mit Furigana
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せいしゅんのいきのあと
青春の息の痕
倉田 百三
Lesen Sie 青春の息の痕 (せいしゅんのいきのあと) von 倉田 百三 (くらたひゃくぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 127.338 Zeichen · 254 Bildschirme
そしてこの少年の小さな胸のなかに動く悲哀や疑いや憧憬などを聞き感動させられました。母のことを語る時には特別にセンチメンタルでした。「長浜から来た当分は悲しくて悲しくて泣けてしようがなかった」などともいいました。また「みな私のお父さんを偉い偉いといやはるけど私はお父さんの主義はきらいや」などともいいました。その理由を聞くと西田さんは理一郎さんをも他人をも同じように愛するのだそうです。そしてものを買うのにでもなかなかお金を出してくれない。不自由を忍耐させる。また学校も早くやめさせるつもりなのだそうです。私は西田さんの心持ちをよくわかるように説明してやりましたらうなずいていました。そして少年倶楽部が買いたいけれどお父さんが買ってくれないといいましたから、私は「西田さんはお金は幾らでもあるけれどあなたを贅沢な習慣にしないために買ってくれないのだ。それさえわかってれば私が買ってあげる」といって寺町の本屋まで行って少年倶楽部を買ってやりました。帰り道に博覧会のイルミネーションのそばを通る時、急に曲馬の楽隊の音が始まりました。少年は好奇心を挑発されたと見えて大分見たそうでした。