Japanische Klassiker mit Furigana
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せいしゅんのいきのあと
青春の息の痕
倉田 百三
Lesen Sie 青春の息の痕 (せいしゅんのいきのあと) von 倉田 百三 (くらたひゃくぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 127.338 Zeichen · 254 Bildschirme
そうすると寂しく孔雀の羽根をむしったように、自分の姿が惨めに見えるでしょう。けれど私たちの本体はそれだけにすぎないと思います。それから実体のある感情を起こして成長して行きたいと思います。でなくては私はもはや行きづまりました。進みにくくて困ります。私たちのアイテルさは、私たちの感情のなかに本丸を据えています。
私は天香さんに衝かれてから、この頃自分の浮足なことが目に見えて仕方がなくなりました。私は不幸です。しかし「これからだ」という気もします。私は絶望はしません。
庄原の姉はやはり毎日発熱して危険の状態にあります。父は私には今帰るなといってきました。艶子に炊事をしてもらっています。お絹さんは一心に姉の看護をしています。先のことはわかりません。どんな不幸が落ちてきても私は絶望だけはせぬ気ですから安心して下さい。
私もあなたもこれからですね。私たちはのんきになってはいけませんね。コケ嚇しでない、真の威力ができねばいけませんね。大切にお暮らしなさいませ。私はあなたの成長を祈っています。
(久保謙氏宛 五月十七日。京都より)
久保正夫氏宛
私は、明日艶子を庄原に病篤き姉を見舞うために帰らせることに決心して、妹にその準備をさせているところであります。