Japanische Klassiker mit Furigana
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せいしゅんのいきのあと
青春の息の痕
倉田 百三
Lesen Sie 青春の息の痕 (せいしゅんのいきのあと) von 倉田 百三 (くらたひゃくぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 127.338 Zeichen · 254 Bildschirme
今年はみなの上に実りの豊かな年であってくれよかしと祈りたくなります。あなたのレーウィンのエゴイスムスというのを読みたく思います。いつか「人生論の倫理学」を創り上げなさることを希望します。実に大きな仕事です。おそらく大分後になることと思いますが。
仕事は多くして時間は短いという気がします。ことに私は健康のことを思うては、あせります。弓矢取るもののふに比べれば、ペンを執るものの文運を神々に祈りたくなります。
江馬さんが、私のを読んでくれたのと、佐藤氏に話してくれたのについて私がありがたがっているとおっしゃって下さい。私もいつか、江馬さんと親しくなるだろうと思っています。あなたの手紙にしばしば出る奥さんもいい人のようですね。
まだ書きたいことはたくさんありますが、夜がふけますから、またこの次に残します。今夜は霜をあざむくようないい月夜で、海をへだてて島山が凍るように冷たくかたまって黒く見えます。私はひとりで外套を着て海べを歩きました。乾草の堆や小舎などある畑の側の広場に立って、淋しい月あかりの海を見て立ちました。舟がかりをしている漁師の船窓にはあかりがこもっていました。