Japanische Klassiker mit Furigana
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せいしゅんのいきのあと
青春の息の痕
倉田 百三
Lesen Sie 青春の息の痕 (せいしゅんのいきのあと) von 倉田 百三 (くらたひゃくぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 127.338 Zeichen · 254 Bildschirme
私は彼女の一すじな恋の仕方を愛しました。全体に私には気に入る多くの点を備えているのです。しかし私は神を畏れ、彼女の運命を傷つけることを怖れて重々しく、大切に、彼女を損わぬように全心を傾けています。
しかしあるいは私のような病弱な者を恋せねばならぬのが彼女の一生の悲しき運命になるのではありますまいか。人間と人間との深き交わりはまったく運命ですからね。私は何事も神の聖旨を待ちます。けっして軽々しいことはしませぬから安心して下さい。それにしても私の病気はどうなるのでしょう。(久保正夫氏宛 三月六日。広島県病院より)
病院よ、祝福あれ
あなたたちは私らからの便りを毎日心持ちに待っていて下さったことと思います。そしてあまり便りがないために不安にもなり、また愛より起こる軽い腹立たしさを感じなすったことと存じます。兄妹はこの一週間がほどは宿を探すために心あわただしくてしみじみと手紙を書く時を持ちませんでした。私らはその間に二度宿を移しました。そしてやっと今の宿におちつくことができました。なにとぞ私らの怠慢を許して下さいまし。
病院を出る時には物悲しい思いをいたしました。