Japanische Klassiker mit Furigana
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せいしゅんのいきのあと
青春の息の痕
倉田 百三
Lesen Sie 青春の息の痕 (せいしゅんのいきのあと) von 倉田 百三 (くらたひゃくぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 127.338 Zeichen · 254 Bildschirme
私は尾道の姉の来るか来ないか決まるまで、心を静かにして苦痛を忍耐し、妹を慈しみつつ、養生いたしますから安心して下さい。今日は久しぶりに太陽の姿を仰ぎました。二、三日来の風邪心地も去って、少しはすがすがしくなりました。私は持病が二つもあって、何かにつけてたいそう都合の悪い生き方をしなくてはならない身ですけれど、それでも神様は私を何かのお役に立てて下さることと信じます。なにとぞあなたはいつまでも私を憐れみ愛して助けて下さいまし。
弱きもの、貧しきもの、愚かなものを虐ぐる、あるいはそしらぬ顔の傲慢ほど憎むべきものがありましょうか。私は人生の悲哀と愛の運命と、これらのものとはなれて生きて行く気はいたしません。私は一生涯、これらのものを問題として常におそれず取扱うようなベルーフがほしいと思います。なにとぞ自重なすって下さいまし。(久保謙氏宛 三月二十八日。別府より)
隠遁への思慕
私は心がおちつかなくて、あなたに永い永い間御無沙汰してしまいました。私はどうも別府に来てから以来、心に平静と安息とを感ずることができなくて、いつも心が動揺しています。この頃は気まぐれな天候にて、ちらと青空が見えたかと思えば、すぐに曇って雨となったり、風がひどく吹いてにわかに寒くなったりいたしますので、いっそう心が静かになりません。