Japanische Klassiker mit Furigana
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せいしゅんのいきのあと
青春の息の痕
倉田 百三
Lesen Sie 青春の息の痕 (せいしゅんのいきのあと) von 倉田 百三 (くらたひゃくぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 127.338 Zeichen · 254 Bildschirme
(久保正夫氏宛 六月十七日。故郷庄原より)
友来たる
一週間のうちにお目にかかれることと何より楽しみにして待っています。広島駅で一度下車して、五、六丁ばかり東にあたる東広島駅から芸備鉄道に乗り換えて、三時間ほど川や、小山や、農家などばかり見える田舎を走ると三次という駅(終点)に着きます。私はそのステーションのプラットホームに、あなたを待っているでしょう。そこから私の町まで五里の道を馬車で駆けると二時間あまりで私の家に着くわけになります。
それであなたは広島から出発する時に、何時の汽車に乗るかを、ちょっとめんどうながら、三次町宗藤嚢次郎内私宛に電報を打って下さい。私は私の妹(艶子でなくて重子というのです)と二人であなたを迎えに駅に行きます。私はあなたの広島に着きなさる日には三次まで出ていたいと存じますから、あなたは、この手紙の着きしだいハガキでよろしいから、およそ何日に広島に着くかを知らせて下さい。私はあなたと三次のバンホフで会う時の光景を想像して心がおどります。私はもはやわざわざ東京から私にあいに来て下さるほど私を愛して下さるあなたに遠慮はいたしますまい。