Japanische Klassiker mit Furigana
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あおだけ
青竹
山本 周五郎
Lesen Sie 青竹 (あおだけ) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N1. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N1 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 14.622 Zeichen · 29 Bildschirme
かれは亡き娘の心をつがせるつもりで、親族のなかから然るべき者を選み、源七郎に娶らせようとして来たのである。
「わたくしの眼には、いまなお美しいそのひとの姿がみえます、たったひと言きいただけですが、そのひとの声もまざまざと耳にのこっております。……わたくしの妻はそのひと、ほかに余吾家の嫁はございません」
「そう思って呉れるか、源七郎」
「さしものに描き加えました数珠は、生涯そのひとに供養を忘れぬしるしでございます」
云い終ると同時に、かれは両手で眼を押えた、兵庫の老の眼からもはらはらと落つるものがあった。……湖のほうから吹きわたって来る風は、しばらく声のとだえた客間にしのびいり、廂さきに吊った風鈴を咽ぶように鳴らせていた。