Japanische Klassiker mit Furigana
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せいどうのキリスト
青銅の基督
長与 善郎
Lesen Sie 青銅の基督 (せいどうのキリスト) von 長与 善郎 (ながよよしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 66.703 Zeichen · 133 Bildschirme
」と彼は思った。しかしそう思って振り返った瞬間、彼は大きな、白い、首の長い一つの顔を見たような気がしてギョッとした。彼は身ぶるいし、そしてこわい物見たさのようにもう一度それを見た。それは番小屋の後ろから高く首のように突き出た新しい白木の高札であった。
ばてれんの訴人 銀三百枚
いるまんの訴人 銀二百枚
立ちかえり者の訴人 同断
同宿並びにかくし置き、他より顕わるるにおいては――云々
の文句が威脅するように墨黒々とそれに書かれている。それは人間の書いた字でなく、鬼の書いた字のように思われた。「ばてれん」とは教父、宣教師のことであり、「いるまん」とは法の兄弟すなわち準宣教師のことであり、「立ちかえり者」とはいったん宗門を転んで再び切支丹に帰った者のことである。
「だれだ。」歩いていた侍は寒そうに腕をこすりながらきいた。
裕佐は返事をしなかった。
「何者だ。」
「鋳物師だ。」
「鋳物師とはなんだ。」
「銅を鋳る工匠だ。」
「銅を鋳る? そして何をつくる。」
「なんでも、富士山でも、君の首でもつくる。」裕佐はちょっとからかいたい気持ちになった。
「貴様よく来るな。