Japanische Klassiker mit Furigana
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『しずかなるあい』と『しょこくのてんにょ』
『静かなる愛』と『諸国の天女』
宮本 百合子
Lesen Sie 『静かなる愛』と『諸国の天女』 (『しずかなるあい』と『しょこくのてんにょ』) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 6.495 Zeichen · 13 Bildschirme
貧困というものは、云ってみれば今日世界にみちている。病気というものも、その貧困ときりはなせない悲しいつながりをもって今日の世界にみちている。今日の社会感情のなかでは、貧しさと病とに対して闘っている人々の余りの多さのために、おどろきが失われて普通のことがらの一つでもあるかのようになってさえいる。沁々考えてみると、そういう共通な不幸に感じを鈍くさせられて生きている生活の条件の荒っぽさ、冷血さはおそろしいと思う。更にもう一歩すすんで生活を観察すると、貧困といい病といい、それを受ける人の身が男であるか、女であるかということで、同じうち克つべき不幸ながらそこに深刻な相異がおこって来ているのも一つの現実ではないだろうか。
第一書房から竹内てるよさんの『静かなる愛』という詩集が出ている。
幼いときから苦しい境遇に育って、永い闘病生活のうちに詩をつくって来た女詩人であり、統一された境地を今の心にうちたてている詩人である。
同じ題で六月の『新女苑』に過去の生活が書かれている文章もよんで、生活の困苦というものの女のうけた、そこからの高まりかたの女としての特色などについてさまざまの感動をこめて考えさせられた。