Japanische Klassiker mit Furigana
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『しずかなるあい』と『しょこくのてんにょ』
『静かなる愛』と『諸国の天女』
宮本 百合子
Lesen Sie 『静かなる愛』と『諸国の天女』 (『しずかなるあい』と『しょこくのてんにょ』) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 6.495 Zeichen · 13 Bildschirme
のなかにうたっている。
私らにとっては樹木が自然の季節を知るように自明であることはなんにもない。
どんなことでも私らは迷って見なければならないのだ。
彷徨しないために一生さえ彷徨しなければならないのだ。
その女の歴史の切ない必然を見ることをしない男たちは
自分らの不明を反省するより
浅はかな理想の幻影に
エキセントリックなまでに殉じようとした彼女らをあざける。
と、正当な怒りが向けられている。「麦死なず」という石坂洋次郎の小説があった。そこでは歴史の或る時代の或る種の女の動きが、劇画化されて描かれた。題が同じだということばかりでなく、この「麦死なず」の詩に女の真情的なもので同じ現象が見られていると思う。女には
しかしその時期の間に
少くとも年輪は一個ふえた
事実が感じられているのは意味ふかいことである。
すべての詩を愛す女のひとたち、あらゆる文学の仕事を愛しそれに従って行こうとする女の人々に私は特にこの詩集の中の「流れるごとく書けよ」の一篇をおくりものとしたい。
(前略)
あゝ腐葉土のない土に
種まく日本の女詩人よ
自分自身が腐葉土になるしかない女詩人よ
なれよ立派な腐葉土に。