Japanische Klassiker mit Furigana
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ふうりゅうばけものやしき
風流化物屋敷
山本 周五郎
Lesen Sie 風流化物屋敷 (ふうりゅうばけものやしき) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 20.228 Zeichen · 40 Bildschirme
またこんな事もある、「まあどうあそばしまして、お風邪でもおひきになりましたの?」これは初めから化物ぬきであった、「風邪なんかひきませんよ、どうしてです」「だって袷を召しておいでじゃあございませんか」こっちはにっと笑う、「これはね、単衣も帷子もみんな汚れちゃって着る物が無くなっちゃったんですよ」「まあ呆れた、どうして洗濯をおさせになりませんの?」「だって権八はそんなことをしやしません、しかし江戸の家へそういってやりましたから、やがて送って来るでしょう」とみ嬢は、いけませんわいけませんわと五六遍やった、「それで汚れ物はどうなさいますの?」「みんな突込んであります」「そんなにして置くと傷んでしまいますわ、私がお洗濯いたしますから、権八に持たせてよこして下さいまし、今日すぐでございますよ」その日、権八は山のような汚れ物の包みを背負って、裏から三浦家へいった。而うして更にその午後、とみ嬢は生垣を毟るよりも活溌に洗濯をしながら、「お世話をしてあげる者がなくっては、なくっては」と歌のように独り言を云い、旦那は五五の歩を睨みながら、「お食事は愛情だ、ふむ、――五五歩を構わず、いっそこっちは飛車をまわして、お洗濯とゆくか」