Japanische Klassiker mit Furigana
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ふうせんだまのはなし
風船球の話
小川 未明
Lesen Sie 風船球の話 (ふうせんだまのはなし) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 2.988 Zeichen · 6 Bildschirme
「おかしなこともあれば、あるものだ。」と、考えているうちに、ふと、思いあたったことがあります。自分のしりに、長い白い糸がついて、いっしょに飛んでいるということです。
「なるほど、これで原因がわかった。自分は、こんなやっかいなものをひきずっているのだ。こいつをどこへか落としてしまう工夫をしなければならぬ。」と、ひとり言をいいました。
風船球が、こういったのを、糸は聞いてしまいました。
「じつに、けしからんことだ。私が、おまえを自由にしてやったのではないか。そのときの約束をすっかりわすれてしまって、私をどこへか落としてしまうとは、まことに不人情な話だ。風船球が、その気なら、自分にも考えがあるから……。」と、糸は怒ってしまいました。
風船球が、林の近くを飛んでいるときに、糸は、しっかりと木の枝につかまってしまった。すると、いままで軽やかに飛んでいた風船球は、たちまち動けなくなってしまいました。
「なんで、おまえさんは、そんなものにひっかかったのだ?」と、風船球は、糸に向かって不平をいいました。すると糸は、
「それは、こちらがいうことだ。さあ、飛べるなら、かってに飛んでみよ。