Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

ひだのかお

飛騨の顔

坂口 安吾

Lesen Sie 飛騨の顔 (ひだのかお) von Sakaguchi Ango (坂口 安吾) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 15.316 Zeichen · 31 Bildschirme

Aozora Bunko

円空などいう坊主の作は、とても、とても、こうは行きません。雲泥の差です。私は千光寺で彼の多くの作を見た。彼も、世をすて名をすてたかのような坊主であるが、意識的にそう装うている心境の臭気は作品にハッキリ現れている。その作品がいかにも世をすてた人の枯淡、無慾の風格をだそうとしているだけに、実は甚だ俗悪な慾心や気取りが作品のクモリとなってむらだっている。いろいろな俗な饒舌で作品を補足しようとする言葉の数々が目にしみてイヤらしい。

国分寺の観音サマや薬師サマには作品を補足する一言もありません。この仏像は全然無言で、自分を補足するような一ツの言葉もないのです。余分な、ナマな観念が一ツもありません。その美しさに見とれるだけでタクサン。スガスガしいほど言葉がなく、クモリも、チリもとめないのです。

また、この寺には、タクミの自像が二ツあります。一ツは烏帽子をかぶって、明らかにタクミの自像として伝えられていますが、もう一ツの僧形で、ケサをまとい、この寺の出ボトケとしてこれに手をふれると病気が治るというような御利益用に用いられ、つまり仏像として用いられています。しかしケサをまとうているけれども、これもタクミの自像らしく、さもなければ、この寺の何代前かの住職の像かな。