Japanische Klassiker mit Furigana
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めしまつま
飯待つ間
正岡 子規
Lesen Sie 飯待つ間 (めしまつま) von 正岡 子規 (まさおかしき) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 59.525 Zeichen · 126 Bildschirme
それがために朝々寐起きの労れたる頭脳を攪乱せられるようになった。もし出来るなら、この鳥籠を鳥と共に踏みしゃいでしもうて、ガラス窓の光りをましたくなって来た。ところがカナリヤの夫婦は幸いに引取手があって碧梧桐のうちの床の間に置かれて稗よハコベよと内の人に大事がられて居る。残った二、三羽の小鳥は一番いのチャボにかえられて、真白なチャボは黄なカナリヤにかわって、彼の籠を占領して居る。しかるに残酷なる病の神は、それさえも憎むと見えて、朝々一番鶏二番鶏とうたい出す彼の声は、夜もねられずに病牀に煩悶して居る予の頭をいよいよ攪乱するので、遂に四、五人の人夫の手をかけて、彼の鳥籠は病室の外から遠ざけられ、向うの庭の隅に移されてしもうた。朝々の時を告ぐる声は今でもきこえぬではないが、少し距離が遠くなったので、一丁先を往来する汽車の響きほどは頭を悩ましめることが少くなった。二年間の鳥籠の歴史は先ずこんなものであるが、意外な事には前にこの鳥籠を借る事について周旋してもろうた黙語氏はその後すぐ西洋へ往たのであったが、最早二、三ヶ月の中に帰って来られるそうな。あるいは面会が出来るであろうと楽しんで居る。