Japanische Klassiker mit Furigana
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もちのタタリ
餅のタタリ
Lesen Sie 餅のタタリ (もちのタタリ) von Sakaguchi Ango (坂口 安吾) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 8.869 Zeichen · 18 Bildschirme
だから、そろそろマジメに働きなさい。村の若い者はみんなお父さんの味方なんだ」
助六は濁った目を光らせた。
「味方がなんだ。同情なんて、クソくらえだ。オレの身代をオレがパチンコでつぶすのが悪いか。軽蔑したけりゃ勝手に軽蔑するがいいや」
「パチンコしたいのはお父さんばかりじゃないよ。村の若い者はみんなパチンコしたがっているが、それを我慢して働いてるんじゃないか。少しは若い者を見習ってもいいと思うな」
「イヤだ。オレは今まで働いた分をパチンコで遊ぶのだ」
「お父さんの働いた分はもうなくなったよ。うちの財産は野良に作った物だけになったんだから、もうお父さんのパチンコの金はないね。もっともお父さんが野良で働けば別だがね」
助六は目玉をむいたまま、そッぽを向いて、それに返事をしなかった。
それから五六日、助六は相変らず弁当持ちで朝から晩まで家をあけていたが、ある日突然人夫をよびこんで、庭の真ン中の自慢の杉の木を切ってしまったのである。助六はまず自分の手で杉の木にまいたシメナワを切った。もともと自分の手で神木に仕立てたのだから、シメナワを切っても神威を怖れるには当らないが、どういうわけか、それから彼はキリリとハチマキをしめて、六尺ぐらいの棒を握って、門の前にがんばったのである。