Japanische Klassiker mit Furigana
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たかいきとこどものはなし
高い木と子供の話
小川 未明
Lesen Sie 高い木と子供の話 (たかいきとこどものはなし) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 4.979 Zeichen · 10 Bildschirme
巣の中の子供は、喜んで、カア、カア、鳴いていました。
「いま、じきに餌をさがしに、親がらすがどこかへいくから、その間に、善ちゃん、登って捕っておいでよ。」と、子供らは、すすめました。
はたして、しばらくすると、二羽の親がらすが、いなくなった。善吉は、じっと上を仰いでいたが、垣根のすき間からくぐり込んで、地主の屋敷にはいると、そのすぎの木に近寄って、するすると登りはじめたのです。
「善ちゃん、落ちないように。」
「だいじょうぶ、番をしているから。」
「やかましい。黙っていれよ。」
子供たちは、口々に、いっているうちに、善吉の姿は、いつしか、木の頂に達して、しげった枝の中に隠れると、急に、カア、カアと、子がらすのけたたましく鳴く声がきこえました。やがて、善吉は、一羽のまだ飛べない子がらすを片手に握って、すぎの木から降りてきました。
子供たちは、善吉を取り巻いて、みんなで、あちらの方へ凱歌をあげてゆきました。あとで、親がらすが帰ってきたが、留守の間に、かわいい子供を一羽、さらわれたとわかると、悲鳴をあげて大騒ぎをしました。この声を聞きつけて、何事によらず、友情深い、おたがいに助け合うからすたちは、どこからともなく、たくさんこの林の中に集まってきました。