Japanische Klassiker mit Furigana
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まぞう
魔像
林 不忘
Lesen Sie 魔像 (まぞう) von 林 不忘 (はやしふぼう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 131.494 Zeichen · 260 Bildschirme
筆幸のほうが成立すれば、謝礼はたんまり転がり込むのだから、長庵、いや、よろこんだの何の、はいはいの二つ返事でお引き受けして、山城守と固い約束を結んだものの、園絵は、築土八幡の家に引きこもったきり、決して外出することがないのだから、機会を狙っているうちに日が経つばかりで、長庵やきもきしていたところへ、きょう戸塚の三次がブラリ訪ねて来て、長庵はこれに相談してみた。
先方の剣術使いは、園絵の顔を知らないのだ。誰でもいいじゃないか。若い綺麗な女なら誰でも――と考えて来て、長庵の思い出したのが、筆屋の幸吉がメートルを上げている黒門町のお妙であった。
首供養
一
初秋の夜、頭上高く一抹の銀河は白い――。
不思議な人影が、神田は帯屋小路の往来でブラブラ歩いている。
丸太ン棒に細い枝が一本ついてるような奇妙な、影法師が。
そいつがこの星明りに浮かれ出して、フワフワと泳ぎ出したように、風に吹かれて深夜の街を散歩しているのだ。
他でもない……魚心堂先生である。
詳しく説明すると、その人影の幹とも謂うべき丸太ン棒のような部分が魚心堂先生、それにクッ着いている小枝のようなところは、先生が担いでいらっしゃる釣竿である。