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Japanische Klassiker mit Furigana

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ましょうのおんな

魔性の女

大倉 燁子

Lesen Sie 魔性の女 (ましょうのおんな) von 大倉 燁子 (おおくらてるこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 9.898 Zeichen · 20 Bildschirme

Aozora Bunko

「会費の関係もあるだろうが、酒がまずくってねえ。やっぱりうまいのは家の晩酌に限るなあ」

安子はちらりと流し眼で彼の顔を見た。五つも年長の彼女はいつも厚化粧に派手なみなりをして、彼との釣り合いを気にしているようだった。

「そんなお世辞を云って、お酒のあとねだりしたって、もう駄目よ。随分召上ってるんですもの。毒ですわ」

と云いながらも彼のためにとっておいた配給のビールをぬくのだった。

安子は柱時計を見て、

「あら、もう一時よ。明日日曜だからゆっくり寝ていらして頂戴な。その間に、私、研究所へ心霊の修業に行って来ますわ。あなたのお目覚めになるまでに帰りますから――」

本庄は苦い顔をして、

「いい加減にしろよ。修業、修業って、どうするつもりなんだ。これ以上かんが発達されちゃやりきれない」

「だって、私には立派な霊能があるんですもの。修業して、磨かなくっちゃ損です。そして、あなたがもしか失業でもなすったら、私霊媒になって、うんとお金儲けて、あなたを左団扇で遊ばしておいて上げるわ」

「馬鹿ッ。縁起でもない。三十二の僕が今から失業してたまるかい。これからじゃないか」

「はい、はい。