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Japanische Klassiker mit Furigana

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りぎょ

鯉魚

岡本 かの子

Lesen Sie 鯉魚 (りぎょ) von 岡本 かの子 (おかもとかのこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 5.795 Zeichen · 12 Bildschirme

Aozora Bunko

、脱然、昭青年の答え振りは活きて来ました。青年は、あるいは「釜中の鯉魚」と答え、あるいは「網を透る金鱗」と答えはするが、ついに鯉魚あるを知らず、おのれに身あるを知らず、眼前に大衆あるを知らずして、問いに対する答えの速かなること、応変自由なること、鐘の撞木に鳴るごとく、木霊の音を返すがごとく、活溌、轆地の境涯を捉えました。こうなると大衆はだんだん黙ってしまって、ただただ驚嘆の眼を瞠るのです。にっこりと笑った三要は払子を打って法戦終結を告げ、勝負は強いて言わずに、次の言葉を発しました。

「昭公が、いま、別の生涯あるを知ったのは、永い間、生飯を施した鯉魚の功徳の報いだ。昭公に過ちがあったのは、わしの不徳の致すところだ。まあ、この辺で事件は落着にしてもらいたい」

昭青年はこれを機として落髪して僧となり、別に河辺に鯉魚庵を開いて聖胎長養に入ったが、将来名器の噂が高い。

恋愛関係において一方が悟ってしまったら相手は誠に張合いの無いものとなります。悟るということは、生命の遍満性、流通性を体証したことで、一匹の鯉魚にも天地の全理が含まれるのを知ると同時に、恋愛のみが全人生でなく、そういう一部に分外に滞るべきでないとも知ることです。