Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
にしんぎょじょう
鰊漁場
島木 健作
Lesen Sie 鰊漁場 (にしんぎょじょう) von 島木 健作 (しまきけんさく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 24.483 Zeichen · 49 Bildschirme
、第3水準1-86-65)游が多く豊漁であっただけに、なおのことそれが惜しまれた。さすがの旦那も折れないわけにはいかなかったのである。
争議が終った日、山本は源吉をふりかえって見て、「どうだ、」といった。
「いつか言ったべ。貧乏人はみんなして固まるほかに手はねえってことを。それはここんとこを言うんだ。」それから彼はひとりごとのようにつぶやくのであった。「大丸の親爺め、どうせ今年きりでこの鰊場投げ出さずばなんめえものを、わずかばしのものケチケチしやがって思いきりのわりい奴だてば。」
源吉はその言葉をききとがめた。
「投げ出すって?大丸、もうかってるんでねえのか。」
それには答えないでかえって山本の方から尋ねた。
「おめえ、沼田村だって言ったな。大山って地主知ってるべ。」
「ああ俺んとこの隣村の地所ア、まるっきり大山のもんだ。」
「この鰊場ア、あの大山のものになるべってことよ。」
「ええ?」
「おめえ、鰊場の仕込にゃア、いったいどのくれえの金かかるか知ってっか。」
そこで山本は源吉に詳しい説明をしてきかせた。彼は大丸と大山との関係をつぶさに知っていたのである。而して彼の説明によれば、この小樽切っての海産問屋、大丸の債権者大山は、同時に又後志地方の大地主でもあったのである。